上水道のあゆみ

ページ番号1000689  更新日 平成28年3月31日 印刷 

犬山市上水道のあゆみ

犬山市内に上水道が初めて布設されたのは、昭和7年のことです。この発端は、その当時の名古屋市の上水道は犬山城直下の木曽川から取水して送水されていましたが、水質悪化や水位の低下等のために、それよりも上流の氷室付近から取水することになったことです。そのための送水暗渠を内田地区内に施工することになり、この工事の影響で井戸水が涸れたために、その補償として名古屋市が内田地区に水道を布設したことに始まり、これにあわせて犬山旧城下にも給水をすることで発足しました。このように発足した犬山町営水道でありますが、運営は名古屋市に委託という方式が続きました。

その後、昭和17年12月に、これらの施設が犬山町へ全面的に移管されて昭和20年8月の終戦を迎えました。戦後の復興と共に次第に水需要が増えて、昭和26年度には犬山城内の城山浄水場で第1次の拡張事業を起こしました。さらに昭和29年の市制施行後の昭和34年度には第2次拡張事業を推進しましたが、当初は三光寺山に新浄水場の建設を予定したのですが、反対意見もあったため、成田山の背後に当たる現在地に白山浄水場を新設することになりました。その後も電気洗濯機や家庭風呂の普及など生活水準の向上と産業の発展につれて水道需要は激増の一途をたどったため、昭和43年から第3次拡張事業を起こすことになりました。これによって城山浄水場を廃止し、浄水施設を白山浄水場に一本化しました。この拡張事業により給水区域も拡大され、旧犬山町の丸山地区と大字橋爪地区が給水区域となりました。

一方上野・五郎丸、羽黒、楽田、池野、城東の各地区では、家庭井戸の水位低下や水質悪化などのため、昭和30年代に簡易水道事業が続々と設立されました。

昭和40年代に入ると、羽黒の日の出団地・五郎丸の犬山ニュータウン・橋爪の白帝団地など、次々と市内に住宅団地が開発されました。そのつど、上水道や簡易水道から本管を延伸して給水したり、これが困難なときは団地のみの専用水道(民営)で対応しました。しかし、限定された上水道や、小規模の簡易水道では給水に限界があり、尾張部全体の水不足や地盤沈下の問題もありましたので、その抜本的対策として愛知県営尾張水道による各市町村への水道供給事業構想が生まれました。昭和42年頃のことです。犬山市でも、これを受水し、市内全域に給水する目標を掲げ、昭和47年度から7か年をかけた第4次拡張事業を進めました。この拡張事業により愛知県営尾張水道の受水と同時に市内中小簡易水道を順次併合しつつ、未給水地区の継鹿尾・栗栖・善師野や楽田の蓮池地区への上水道の給水も行ないました。これによって、一部山間地や専用水道を除いて、市内は、ほぼ犬山市上水道事業に一本化されました。

ついで、昭和59年度から第5次拡張事業を行ないました。これは県水受水のみでなく、深層地下水(自己水)の取水権を活用して、低廉な水道料金を維持すると共に、木曽川の渇水による給水制限も極力回避しようとするものでした。これにより、羽黒・楽田の浄水場が改良されました。その後平成9年には城東浄水場の改良も行いました。

現在は、変化を遂げる社会情勢に対応しつつ、「安全な水を、安定して、低廉な価格で供給する」という水道事業の目指す目標に向かって、地震対策・漏水対策・人件費の節減等、各種の業務を進めております。

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