南部公民館で知覧特攻平和会館展を開催(7月17~19日)

ページ番号1012248  更新日 令和7年8月12日 印刷 

パネル展示の様子

講演をする板津氏

 7月17日(木曜日)から19日(土曜日)まで南部公民館にて、戦後80年 犬山市特別企画 知覧特攻平和会館展を開催しました。
 17日から3日間、展示室で開催した特別展示では、特攻にまつわるパネル展示と、知覧特攻平和会館エントランスで上映されている動画「知覧飛行場の歴史」のショートバージョンを上映しました。
 パネルは、特攻基地であった知覧飛行場の紹介や、特攻に至る経緯などが説明された知覧特攻平和会館所蔵の20枚に加え、同会館の初代事務局長で犬山市出身の故板津忠正氏のご子息である板津昌利氏が所蔵する写真パネル4枚も特別に借用し展示しました。
 19日には、講堂で記念講演を開催し、朗読ユニットまどかによる「朗読:特攻隊員の遺書」の朗読、板津昌利氏による講演「1036-英霊よ安らかに-(エピソード)」に続き、最後は、特攻隊員の遺品等の収集や板津忠正氏をはじめとする元特攻隊員への聞き取り調査にも従事した、知覧特攻平和会館の学芸員 八巻聡氏による講演「知覧にのこる「特攻の記憶」」を行いました。
 "特攻を風化させてはならない"という父(板津忠正氏)の意思を受け継ぎ、父の生きざまを通じて、戦争のない、平和な世の中の大切さを伝える活動を展開している板津氏は、講演の中で、「父は陸軍の特攻隊員で、大事な人のために死ねるなんてこんなにいい死に方はないと思い、迷うことなく特攻に志願したと言っていました。父は特攻隊員として知覧飛行場から出撃しましたがエンジントラブルにより、徳之島に不時着し、その後終戦を迎えており、父の口癖は「生き残った負い目は死ぬまで消えません」でした。私のように平和な日本のことしか知らない人にとっては、戦争体験者の苦しみや精神力の強さはおそらく理解できないと思います。」と話しました。
 一方、八巻氏は講演の中で、「特攻隊員の方々は戦争中にお亡くなりになっており、喋ることができません。けれども、特攻隊員の方々が残された遺書には隊員の気持ちや想いが込められています。今回特別展示されているパネルや遺書を通じて、戦争・平和・家族について改めて戦後80年の年に考えていただけたらと思います。」と話しました。

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