ジャンボタニシの被害防止対策

ページ番号1010028  更新日 令和6年6月4日 印刷 

地域ぐるみで取り組みましょう ジャンボタニシの被害防止対策

1.ジャンボタニシとは

 ジャンボタニシ(和名:スクミリンゴガイ)は、南米原産の暖かい所に生息する巻貝で、食用目的で輸入されたものが各地で野生化し、水稲を食害するほか、食欲旺盛で繁殖力が強いため、急速に被害が拡大します。

 植物質を主食とし、特に柔らかい植物を好み稲(田植え直後の稚苗)を食べます。稲の苗は3週間程度まで食害されやすいですが、それ以降になるとほとんど食害されません。

 薬剤散布や耕種的防除などにより、地区全体で防除に取組むことが被害軽減につながります。

2.ジャンボタニシの特徴

 在来のマルタニシは殻の高さが高いのに対して、ジャンボタニシは殻の直径と高さがほぼ同じで丸みを帯びています。ジャンボタニシの成貝は 5cm程度に成長します。

スクミリンゴガイとマルタニシ ジャンボタニシの卵

 ジャンボタニシの雌成貝は、4月~10月頃までの間、水路のコンクリート壁などにピンク色の卵塊を年間20~30回産み付け、産卵数は合計で3,000個以上となります。卵塊や成貝は、見つけ次第駆除していきましょう。

※成貝や卵には毒があり、また有害な寄生虫(広東住血線虫)がいる場合もあるため、ゴム手袋やゴミ拾い用トングなどを使用し、素手では扱わないでください。もし、素手で触った場合には、石けんで手をよく洗いましょう。
 

ジャンボタニシへの主な対策

取水期間:侵入防止

・取水口にネットや金網を設置して侵入を防止する。
→水田の取水口に目合い5~10mmのネット等を設置して水田に入ってこないようにします。特に、代かき前や中干し後の入水時に侵入が多いため、この時期の設置が効果的です。
 

苗の移植後:食害防止

・移植後2~3週間は水深4cm以下で浅水管理を行う。
→水深が浅いと貝の活動抑制されるため、田植え後約3週間は水深を4cm以下に維持します。
 

卵塊の除去

・卵塊(ピンク色)は水中に払い落とす。
→ピンク色の卵塊は、水中で孵化できないため、水の中に落とすことで駆除できます。白くなった卵塊は孵化が近いため、除去又は押しつぶす必要があります。
→卵塊は、成貝と同様に絶対素手で触らないでください。
 

冬季の対処:12月~2月にかけての耕起

・寒さの厳しい時期に田を乾かし、耕起する。
→越冬中の貝を寒気にさらして駆除します。耕うんは走行速度を遅くし、回転数を早くする。浅く細かい耕起を数回行うと駆除効果が高いです。
 

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経済環境部 産業課 農政担当
電話:0568-44-0341 犬山市役所 本庁舎3階