「本物」の歴史・文化に出会う
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日々生活をする中で、ふと気が付くと国宝犬山城や歴史的に貴重な建物、文化などを身近に感じ触れることができます。
天文6年(1537年)に織田信長の叔父信康が築城したといわれる犬山城。国宝に指定されている天守は、現存する最古の様式といわれています。木曽川のほとりの小高い山の上に建てられた天守最上階からの眺めはまさに絶景です。旧城郭の一部は平成30年に国史跡に指定されました。
犬山城下町は「総構え」と呼ばれる城郭構造が特徴で、江戸時代の町割りが現在もそのまま残っており、町を散策するたくさんの観光客で賑わっています。
桜のつぼみがふくらむ頃になると、犬山城下には祭り囃子の練習の音が流れはじめ、町は犬山祭を迎える空気に包まれます。毎年、4月の第1土曜日・日曜日に開催される犬山祭は、平成28年に全国33件の「山・鉾・屋台行事」の一つとしてユネスコ無形文化遺産に登録されました。
1300年の歴史を誇り、古典漁法を今に伝える「木曽川うかい」。犬山城を背景に鵜匠の巧みな手縄さばきと鵜が魚を捕まえる様を楽しむことができる、夏の風物詩です。昼うかいも人気です。
別名「王塚」「茶臼山古墳」とも呼ばれる国指定史跡青塚古墳は、4世紀につくられた全長123mの前方後円墳で、愛知県内では2番目の大きさです。発掘調査・復元整備が行われ、階段状の古墳の段に沿って置かれた壺型埴輪など往時の姿を偲ぶことができます。
国指定史跡東之宮古墳は3世紀後半につくられた前方後方墳です。発掘調査が行われ、竪穴式石槨内部から三角縁神獣鏡をはじめとする多くの副葬品が出土しています。冬至には古墳の中心軸上から日が昇り、多くの人が訪れます。
犬山城の東、日本庭園有楽苑にある茶室「如庵」は、現存する国宝茶室三名席の一つ。織田信長の弟である織田有楽斎によって、元和4年(1618年)ごろ京都建仁寺に建てられたもので、昭和47年に現在の地へ移築しました。