犬山市における重層的支援体制整備事業について

ページ番号1008666  更新日 令和6年12月26日 印刷 

~誰もがいきいきと健やかに暮らすことができるまちを目指して~

背景

 地域や家族など共同体としての「つながり」が弱体化していく中で、困りごとを抱えながらも相談する相手がなく、制度の谷間で孤立し「生きづらさ」を感じている人が増えています。
 一方で、行政をはじめとする支援機関の相談体制は、依然として縦割りで、支援する側にも「支援のしづらさ」があり、世代や属性を超えた支援体制の構築が課題となっていました。
 

 

地域共生社会の実現に向けて

 

 こうした状況を踏まえ、国は高齢者や障害者、子どもなど全ての人々が地域で暮らし続けるため、生きがいを共につくり、支え合うことができる「地域共生社会」の実現を図るために様々な取り組みを始めました。

 本市が令和6年4月1日から実施している「重層的支援体制整備事業」は、「地域共生社会」を実現するために住民が地域で暮らす中で直面する困難や生きづらさの多様性、複雑性に対応するため、始まったものです。

 この事業は、専門的な相談援助など既存の分野ごとの支援体制の良さはそのままに、横のつながりを強化し、複雑化・複合化した課題に対して関係機関が連携して支援する体制を地域の実情に応じてつくり上げることを目的としています。

 あわせて、地域で起こる自分や自分の大切な人が住み慣れた地域でいきいきと健やかに暮らすために、地域で暮らす誰もが役割を持ち、お互いを認め合い、時に支え合う体制を整えることも求められています。

 本市では、国が目指す「地域共生社会」の実現に向け、社会福祉法に規定される重層的支援体制整備事業の実施をとおして、地域における包括的な相談支援体制の構築を目指します。

 

 

地域共生社会
出典:厚生労働省 地域共生社会のポータルサイト
ポータルサイト
出典:厚生労働省 地域共生社会のポータルサイト

重層的支援体制整備事業について

 介護と育児のダブルケアや8050問題など、これまで実施してきた単独の専門分野での支援では対応しきれないような住民の困りごとに対応するため、「属性を問わない相談支援」、「参加支援」、「地域づくりに向けた支援」の3つの支援を行政・地域・住民が一丸となり一体的に実施することで、私たち一人ひとりの生きがいと暮らしを作る事業です。

本市における重層的支援体制整備事業で実施する事業は以下のとおりです。

事業一覧

全体像

流れ

本市の重層的支援体制整備事業で実施する会議は、以下のとおりです。

重層的支援体制整備事業会議体一覧

本市の取組

1.専門職の支援

(1)高齢者福祉、障害者福祉、児童福祉、生活困窮者支援といった福祉の各分野において、それぞれの専門性を高めつつ横のつながりを強化するために研修会などを実施しています。

 

令和5年度犬山市地域福祉関係者向け研修会

日時:令和6年2月15日(木曜日)午後1時から午後4時まで

場所:犬山市民交流センターフロイデ2階201会議室・202会議室

内容:行政説明、各機関紹介、グループワーク(ワールドカフェ方式)

参加者:56名

 

令和5年度支援者向け研修会

令和5年度支援者向け研修会

(2)情報共有や事例検討による支援者の質の向上のために毎月1回関係課と市社会福祉協議会が集まり、連携会議を実施しています。

 

連携会議の様子

主な参加機関:福祉課、障害者支援課、高齢者支援課、子育て支援課、健康推進課、保険年金課、文化推進課、市社会福祉協議会

連携会議

2.地域福祉に関する啓発

 地域での日常の暮らしそのものが地域福祉につながっていることや、自分や自分の大切な人が住み慣れた地域で自分らしく暮らし続けることができるために、地域でのちょっとした気づきや住民同士の気にかけ合う関係づくりが大切なことなどを知ってもらうために、シンポジウムや講演会を実施しています。

 

令和5年度犬山市地域福祉シンポジウム

日時:令和6年2月17日(土曜日)午後1時30分から午後4時まで

場所:犬山市民交流センターフロイデ4階フロイデホール

内容:第1部 基調講演 「なぜ、今「つながり」が求められているのか」

             講師 一般社団法人コミュニティーネットハピネス 代表理事 土屋幸己氏
   第2部 対  談 「つながりが実感できるまちに必要なこと」

             コーディネーター 日本福祉大学中央福祉専門学校校長 長岩嘉文氏

             登       壇       者 一般社団法人コミュニティーネットハピネス 代表理事 土屋幸己氏

                      犬山市長 原 欣伸

参加者:108名

地域福祉シンポジウム

地域福祉シンポジウム

重層的支援体制整備事業の主な相談機関

 それぞれの分野の専門相談窓口に、お気軽にご相談ください。属性や世代が複合化した課題には、支援者が連携し、包括的な相談支援を行います。

 平日 午前8時30分~午後5時15分(年末年始を除く)

※相談窓口によっては、開設日が異なる場合がありますので、「重層的支援体制整備事業の主な相談機関」の図中でご確認ください。

連絡先

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このページに関するお問い合わせ

健康福祉部 福祉課
電話:0568-44-0320 犬山市役所 本庁舎1階