伝染性紅斑(リンゴ病)警報が発令されました

ページ番号1011429  更新日 令和7年7月15日 印刷 

伝染性紅斑(リンゴ病)警報が発令されました

2025年第27週(6月30日(月曜日)から7月6日(日曜日)まで)における愛知県内の定点医療機関当たりの伝染性紅斑の報告数は2.23でした。
これは、国が定める警報の指標である「2」を上回っていることから、愛知県は7月10日に伝染性紅斑警報を発令しました。
つきましては、手洗い等による予防を心がけ、感染を防ぎましょう。
また、過去に感染したことのない女性が妊娠中に伝染性紅斑に感染した場合、胎児にも感染し、胎児水腫等の重篤な状態や、流産のリスクとなる可能性があります。妊婦の方々は特に注意してください。
なお、この警報は定点医療機関当たりの報告数が「1」未満になるまで継続します。

伝染性紅斑(リンゴ病)について

両頬に赤い発疹(紅斑)が出ることから「リンゴ病」とも呼ばれる、小児に多い感染症です

伝染性紅斑は、ヒトパルボウイルスB19による流行性発疹性疾患です。頬に蝶翼状の紅斑が出現する特徴があり、リンゴのように赤くなることから、「リンゴ病」と呼ばれることもあります。

主な症状・感染経路

約10~20日の潜伏期間の後、微熱や風邪様症状などがみられ、その後、両頬に蝶の羽のような境界鮮明な赤い発疹(紅斑)が現れます。続いて、手・足に網目状やレース状・環状の発しんが広がりますが、これらの発疹は1週間程度で消失します。中には長引いたり、一度消えた発疹が短期間のうちに再び出現したりすることがあります。
主に小児を中心に発症し、ほとんどが自然に回復しますが、妊娠中(特に妊娠初期)に感染した場合、胎児の異常(胎児水腫)や流産が生じることがあります。

感染経路は、飛沫または接触感染です。頬に発疹が出現する7~10日くらい前の、微熱や風邪様症状などがみられる時期にウイルスの排出量がもっとも多くなり、発疹が現れた時にはウイルスの排出量はほとんどなくなります。

妊娠中又は妊娠の可能性がある方へ

これまで伝染性紅斑に感染したことのない女性が妊娠中に感染した場合、胎児にも感染し、胎児水腫などの重篤な状態や、流産のリスクとなる可能性があります。熱や倦怠感が出現した後に発疹が出るなど、伝染性紅斑を疑う症状がある場合は、医療機関に相談しましょう。また、感染しても症状がない場合(不顕性感染)もあるため、周囲に伝染性紅斑の人がいる場合は、妊婦健診の際に、医師に伝えてください。

伝染性紅斑の家族がいる場合や、流行している地域で多くの小児と接する機会がある職業の方などは特に注意が必要です。かぜ症状がある方との接触をできる限り避け、手洗いやマスクの着用などの基本的な感染予防を行ってください。

予防と対策

伝染性紅斑を予防するワクチンや薬はなく、治療は対症療法となるため予防が大切です。
うがいや手洗いを心がけましょう。
また、風邪様症状がみられる時期にウイルスの排出量が最も多いため、風邪様症状のある人は、せきやくしゃみをする時には口と鼻をハンカチ等でおおうなどの「咳エチケット」を心がけることが大切です。

このページに関するお問い合わせ

健康福祉部 健康推進課 保健センター 予防接種担当
電話:0568-61-1176 〒484-0086 犬山市松本町一丁目121