麻しん(はしか)患者の発生に伴う注意喚起について

ページ番号1005621  更新日 令和7年3月30日 印刷 

発生状況(令和7年3月29日愛知県公表)

 令和7年3月28日(金曜日)、江南市内の江南厚生病院から江南保健所に麻しんの発生届(臨床診断例)が提出され、3月29日(土曜日)、県衛生研究所で遺伝子検査を実施したところ、犬山市在住の10歳未満の男児が麻しん陽性であることが判明しました。
江南保健所が疫学調査を実施したところ、他人に感染させるおそれがある時期に不特定多数の人が利用する施設等を利用していたことが分かっています。
※詳細は下記愛知県ホームページをご確認ください。

<感染にかかる注意事項>
◎麻しん患者と接触した場合は、発病までの期間を考慮し、接触後最大21日間の健康観察が必要です。
 
◎発熱、発疹等の症状から「麻しん」が疑われる場合は、必ずマスクを着用し、事前に医療機関に「麻しんかもしれない」ことを連絡の上、速やかに受診してください。また、受診の際は、周囲の方へ感染を拡げないよう、公共交通機関等の利用を避けてください。心配なことなどがありましたら、最寄りの保健所(犬山市管轄は江南保健所TEL:0587-56-2157)に御連絡ください。

麻しんとは・・・

 麻しんウイルスによって引き起こされる急性の全身感染症で、空気感染、飛沫感染、接触感染により人から人に感染が伝播します。その感染力は非常に強いと言われており、感染する期間は発症の1日前から解熱後3日頃までとされています。免疫を持っていない人が感染するとほぼ100%発症し、一度感染して発症すると一生免疫が持続すると言われています。

※麻しんウイルスの空気中での生存期間は2時間以下と言われています。

麻しんの症状

 感染すると、約10日~12日の潜伏期間の後、38度前後の発熱が2~4日間続き、咳や鼻水といった風邪のような症状が出ます。その後、高熱(多くは39℃以上)が出るとともに、発疹が出現します。多くは7~10日で症状が回復します。肺炎や中耳炎を合併することがあり、患者1,000人に1人の割合で脳炎が発生すると言われています。
 

潜伏期間

約10日~12日間

予防方法について

 麻しんは感染力が強く、空気感染をしますので手洗い、マスクのみで予防はできません。
 予防接種(麻しん風しん混合ワクチン)が有効な予防法です。
   麻しん含有ワクチン(主に接種されているのは、麻しん風しん混合ワクチン)を接種することによって、95%程度の人が麻しんウイルスに対する免疫を獲得することができると言われています。また、2回の接種を受けることで1回の接種では免疫が付かなかった方の多くに免疫をつけることができます。
 定期予防接種の対象期間は、1歳以上2歳未満と小学校就学前1年間です。
 定期予防接種対象者で、まだ予防接種が済んでいない方は、早めに接種するようにしてください。

 また、予防接種歴や麻しん罹患歴が明らかでない方、 麻しん流行地域へ旅行される方はご自身を守るために、 0歳児の家族、 麻しん抗体の不十分な妊婦の家族、アレルギーや免疫治療中等によりワクチン接種できない人の家族の方は家族の方を守るために予防接種をご検討ください。
 なお、麻しんワクチンまたはMRワクチン(麻しん風しん混合ワクチン)は、お腹の中の赤ちゃんへの影響を避けるため、妊娠中は接種を受けることができません。また、妊娠していない場合も、接種後2か月程度は妊娠を避ける必要があります。

 医療や福祉、教育、保育関係など、免疫の弱い方や子どもなどに接することが多い方は、自らが感染源となって麻しんを広げないよう、予防接種をしておくことをお勧めします。
 

関連情報

このページに関するお問い合わせ

健康福祉部 健康推進課 保健センター 予防接種担当
電話:0568-61-1176 〒484-0086 犬山市松本町一丁目121