日本の祭シンポジウム(7月7日)

ページ番号1006002  更新日 令和1年7月8日 印刷 

基調講演で都市の祭について話す鳥越学長

 7月7日、第7回日本の祭シンポジウムが犬山国際観光センターフロイデで開かれました。このシンポジウムは至学館大学の公開講座であるとともに前日から開催されたコミュニティ政策学会の分科会の一つとして位置付けられ、地元犬山のほか全国の祭関係者や研究者など約300人が参加しました。
 初めに鳥越晧之大手前大学学長による基調講演「都市の祭りとはどのようなものか」が行われました。鳥越学長は「農村部の祭りが収穫に感謝する秋祭りであるのに対し、都市部の祭りは人口集中地における疫病を廃退するための夏祭りが中心であった。本来神と氏子のみで行われていた神事が、神輿行列に山車や鉾で飾られた屋台が登場するようになり町組みがそれを担うようになっていき現在のコミュニティの姿が明瞭になってきた。そして祭りには人間関係の壁をとり一体感を醸成する高揚感があり、コミュニティ組織がしっかりする特効薬であると言える」と語りました。
 続いて行われたパネルディスカッションでは、「祭によるコミュニティの持続」と題し石田芳弘至学館コミュニケーション研究所長のコーディネートで山田市長、清水博之茨城キリスト教大学講師、平田幸男至学館大学准教授によるパネルディスカッションが行われました。質疑応答では「祭への行政の支援とは」との質問に対し、山田市長は「神事としての祭への援助ではなく、文化財や伝統行事を保護し、継承していく人材育成をサポートすることが公的な支援」と答えました。

 

祭によるコミュニティの持続について議論されたパネルディスカッション

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